勢いで始めました…

十何年ぶりに宝塚にハマりそうです

オーム・シャンティ・オーム(梅田芸術劇場 2017年夏)

今更ですが…

 

やはりできるだけ、紅さん率いる星組公演の感想は残しておきたいと思ったので、順不同で書いていこうかな、と。

 

というわけで、1年以上前にさかのぼりますが、大好きな「オーム・シャンティ・オーム」(梅田芸術劇場)の感想からスタートです。

 

私は紅さんにスカピン堕ちをしているわけですから、トップお披露目のときのオーム・シャンティ・オームは観劇していませんでした。

が!

スカピンの記事でも書きました(と思う)が、スカピンを見た翌日にオーム・シャンティ・オームのDVDを買いに行き、「なんて面白いの!これを観に行けなかったなんて残念過ぎる…」となっていたわけです。

そんな状況の中、ぼちぼちとヅカ情報収集をしていたら、なんとなんと夏に梅田でオーム・シャンティ・オームが上演されるということではないですか!行くしかないでしょう、これは!とチケットをゲット。

観劇となった運びです。

 

余談ですが、これが私の大阪発上陸だったのです、実は。なぜかプライベートでも仕事でも大阪に行く機会がなくン十年過ごしてきたので…。

むかーしに宝塚を見ていたころから「梅田」「阪急」というキーワードは頭に刷り込まれていたので、「私、初めて梅田に行くんだ!」と大興奮でした。まさか今年(2018年)の夏も梅田に行くことになるとは思っていなかったですが、たぶん、来年(2019年)の夏も梅田に行きます♪

夏は毎年梅田だな…。

 

「オーム・シャンティ・オーム」 初めて映像で見たときは、そのストーリーの面白さ、インド映画と宝塚の親和性、紅さんの豊かな表現力に、引き込まれて何度も何度もリピートしました。

生の舞台を見てもそれは変わらずなのですが、迫力と熱気が違いますね。

 

キンキラキンの衣装で盛り上がるオープニングはやはり楽しい!知っていても「わー!!」という気分になり一気にインドへ。

オープニングとストーリーへのつながりもとても良いですよね。原作映画(これも見た)の雰囲気そのままです。

あ、あと、当時の私のメモによれば、紅さんの近くの男役さんの目と歯がいいと書いてあるのですが、当時はだれがだかほぼわかりませんでした。が、今改めて梅芸版を見るとおそらく紫藤りゅうさん、しどりゅーですね。さすがイケメン…

 

一幕目、Twitterなどで、紅さんの髪型がぺたっとしているという情報は得ていたのですが、私はあれはあれでアリだと思いました。というか、あの髪型であの昭和(インドだけど)っぽいシャツとパンツを着こなすって凄いなあと。スタイル良過ぎでしょう。麻央さんと二人並ぶともう何が何だか…

 

麻央さんといえば、映像で見たせおっちのパップーも好きだったけれど麻央さんのパップーも好きでした。わちゃわちゃ感が強く、楽しいコンビでした。

私はオームとパップーのスローモーションのシーンがとても好きなのですが、生で見てもやっぱりものすごく面白くて、映像では見られないところ(パップーの動きとか)も見られて感激しました。

客席から自然な笑いが起こっていたことも印象的でした。

 

そしてそして、思わず「かわいい…」と声が漏れそうになったのが、ドゥン・タナのシーン。舞台上の赤い衣装のあーちゃんがものすごく可愛くて可愛くて、なんじゃこりゃ…と。あの場面も大好きなのですが(嫌いな場面がない…)、とにかくあーちゃんが可愛くて可愛くて感想が飛ぶ…。あーちゃんがにこっと笑ってオームに手を振るところ、可愛いだけでなく、女優感も出ていて素敵です。

リシとオームのやり取り(ど付き合い)も本当に良くできているなあと感心。

何度見ても面白いですよね。

 

スピーチのシーンも生で観てもやはり感動。これをお披露目公演でご覧になったファンの皆様はより感動されたのだろうなと思います。

二幕目のスピーチの場面の紅さんの演技が大好きな私ですが、一幕目の純粋なオームとしての演技があってこそなのでしょうね。

好きだな。

 

実は私が一人あやしく泣いてしまったシーンがあるのですが、それが撮影中の火事のシーンなのです。

舞台上の火事の場面の迫力が想像以上で、そこに飛び込んでいくオームに感情移入し過ぎたのでしょうか、涙が溢れました。我ながらあやしい…

頭身バランスだけは完ぺきですが、ターバンにでかい髭をつけて、かっこいいとは言えない扮装の紅さんオーム。
が、一瞬ミサンガを触って、えいや、と覚悟を決めて火の中に飛び込む姿、シャンティを火から庇いながら脱出してくる姿はたまらなくかっこよかったです。トップスターって凄いなと心から思いました。

 

梅芸版といえば、かいちゃんムケーシュにも触れずにはいられません。

いやあ、かいちゃん…

私は紅さんファンですが、ムケーシュが出てくるとついついオペラが上がってしまいました。オームとムケーシュが出てこられると本当に困る…ちょっとムケーシュに浮気したり、などなど…。

私はかいちゃんのセリフの言い方、お芝居の中での佇まいがとても好きなのですが(つまるところまるっと好き)、ムケーシュのクールを装ったギラギラ感がとてもよく出ていたと思います。バラ色の人生もかっこよかったなあ。一番好きなシーンは、オーム・シャンティ・オームのセットの中でシャンティを抱きしめながら本性を現すところ。

ゾクゾクします。

 

二幕目はとにかく紅さんの見た目がめちゃくちゃかっこいい。

これ、本家の映画の人ってそこまでイケメンではないように思うのですが(私の好み的には)、紅さんオーム・カプールはめちゃくちゃかっこいい。そりゃあサンディも失神しますよね。

 

前にも書きましたが、オームがスピーチをするシーンで、徐々に前世の記憶が戻ってくるところ、「あ、れ…?」という紅さんの表情が生で観ていてもとても伝わりやすかったです。私はとても好きです。

その後、みんなのところに戻って、最初はちょっとすかしているんだけど、最後は楽しく一緒にダンスに加わって、前世のオームを取り戻して行くところもよくできているなあといつも思います。

梅芸では最初の日のマチソワ、1階のかなり後の方の席だったのですが、マイケルが走ってきてくれて嬉しかったな。

 

オームがサンディに怒鳴るシーン、「え、ちょっと、こわ…」と思ってしまう迫力でした。目つきも険しいし、あんなに近くであんな目で見られたらあーちゃんも怖いだろうに…と何目線かよくわからない感想が。

サンディ可哀そうだよ…と思う気持ちはママがビンタで浄化してくれるし、最後は手を取り合ってでの退場なので大丈夫ですが。

 

最後のムケーシュとの対決の場面は衣装も歌も宝塚っぽいのに実は原作の映画そのままというところがびっくりです。

若いオームとそれよりも一枚上手な老獪なムケーシュ、というのを紅さんとかいちゃんが良く表現されていたと思います。

なんて書いてますが、観ているときはそれどころじゃなく、大興奮しながら目が、目が足りん…と思って観ていました(笑)。

 

オーム・シャンティ・オーム、一幕目での辛い、切ない気持ちを二幕目で回収してハッピーエンドな気持ちで終わらせてくれるので、見終わった後に幸せな気持ちになれるところもとても好きです。

梅芸のフィナーレも最高でしたね!!

私が行った日のマチネはインド人の方がいらしていて、ヒューヒューすごい盛り上がりでした。

 

大好きなオーム・シャンティ・オーム、私はいつか再演して欲しいと思っています。

宝塚作品としてとても良くできていると思いますので、ぜひぜひこれからも上演され続けて欲しいです。

 

以上、だいぶ前の記憶をさかのぼりながらなので、まとまりのない、ぶつ切りの感想となってしまいましたが、書けてよかったです。

 

(終)